2022年ガンバ大阪 振り返り
まずは1年間戦い続けてくれてお疲れさまでした。監督、選手、スタッフ、サポーター全員に拍手を送りたいと思います。
1年間戦ってみて皆さんはどう思いましたか?ここからは個人的意見を述べていきたいと思います。
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【J1第29節】 G大阪vsFC東京 蘇った男たち
【試合結果】
ガンバは昌子源、黒川圭介がスタメンに復帰。昌子は広島戦以来の復帰となった。
山本悠樹は4月の湘南戦以来の約5か月ぶりのスタメンとなった。
レアンドロ ペレイラの躍動
広島戦での怪我の影響もありここ数試合はベンチスタートになっていた。
松田監督からは、エース級の信頼されておりペレイラもその評価を意気に感じて片野坂体制時と比べモチベーションが大幅に向上した。
自身を肯定してくれる指揮官、ストライカーとしてのタスクが明確になったことでペレイラ自身も頭の中が整理された印象を感じる。
FC東京戦は点を取ることはできなかったが、前線からの守備やショートカウンター時の起点で躍動。
危険な状態になった時に自陣に戻りボールを刈り取る姿には正直びっくりした。
ガンバサポみんな思ったことは、「ペレイラややればできるやん!!」だと思う。
円陣組んでる時も熱くチームメイトに自分の意思を要求、チームを引っ張る姿を感じた。
今までは自分の思い通りにいかなかったら、不貞腐れるイメージが多かったペレイラがここまで変わるのかと松田さんのマネージメントの凄さを感じている。
守備で存在感を発揮
昌子源が守備で存在感を発揮した。5失点した広島戦では終盤に集中力を欠くプレーをするなどらしくないプレーを見せた昌子。
その後はコンディション不良によりベンチ外となり、その後三浦弦太、クォン ギョンウォン高いパフォーマンスを見せたこともあり序列が下がりつつあった。
ギョンウォンが出れないのと、昌子の復帰が重なりスタメンに。
FC東京戦は今シーズン最高のパフォーマンスを見せた。1対1での強さと安定のカバーリングは心強かった。
鹿島で輝いていた頃の昌子が帰ってきたように見えた。
昌子本人も今シーズンはガンバ加入後で一番コンディションが良いと言ってた通り大きな離脱もなかった。
ただ、片野坂前監督が指向するハイプレスのサッカー、マンツーマンでの守備が昌子の特性と合わなかった。
昌子自身もタスクを全うするのにいっぱいいっぱいでチームを鼓舞する姿が見れなくなっていった。
松田監督はゾーンディフェンスを指向する監督で、カバーリングや読みで勝負する昌子との特性は非常にマッチしている。
FC東京戦は久しぶりに昌子らしいプレーが観れてサポーターとしても嬉しかった。
チームを鼓舞して、ペナルティーエリアのラスボスとして君臨してほしい。
夢の続きが再スタート
FC東京戦で輝きを見せた山本悠樹。2020年のルーキーイヤーは遠藤保仁、矢島慎也からポジションを奪い攻撃的なボランチとしてブレイクを果たした。
攻撃では意表を突くスルーパス、相手を剥がす個人スキルの高さ、往年のテクニシャンの香りを感じるボールタッチ、守備でも読みが鋭くボールを刈り取る。
誰もが今後のガンバを背負う選手になると思っていたはずだ。
2021年のゼロックス・開幕戦は高いクオリティを示していたが、チームがコロナで活動休止になってからは山本自身のパフォーマンスも低下。
監督が変わりチームの原則がなくなったのと、奥野耕平の台頭など色々な要因が重なり序列が下がった。終盤戦こそは存在感を発揮したもののルーキーイヤーの輝きからすると物足りない出来だった。
2022年の片野坂体制でも強度の低さから序列が下がり、ほぼボランチとしての出場はなく2列目のサイド、シャドー、FWとして出場することが多かった。
一瞬の閃きで勝負するクリエイタータイプの山本にとって攻撃時の約束事が多い片野坂前体制では少しプレーが窮屈に感じた。
山本が戦術を理解する前に、山本自身は負傷してしまった。
怪我からの復帰後は、ボランチとしての序列も低く終盤の攻撃的なカードとしての立ち位置だった。
松田監督に代わった初戦の広島戦も2列目の右サイドに入ったものの、低調なパフォーマンスだった。正直これで山本の序列は更に下がり暫くベンチ外だと思った。
ただ、福岡戦・鳥栖戦と後半からボランチに入り鋭いパスを連発、攻撃を活性化させる活躍を見せた。
そこを評価されFC東京戦はスタメンに抜擢され、鋭いパスを連発し、相手を剥がす個人スキルの高さ、往年のテクニシャンの香りを感じるボールタッチを見せた。
守備面でもボールを奪うプレーを多く見せるなど存在感を発揮。
フィジカルコーチが変わった影響からか、フィジカル力も向上したように感じた。
山本を見てワクワクした2020年の夢の続きが観れるのでは?と心が躍った。
松田監督からの評価も高く、チームの中で欠かせない存在という評価を受けている。
齋藤未月、山本悠樹、ダワン、奥野耕平とボランチの争いが一気に激しくなってきた。
最後に
試合は引き分けで勝ち点1を積み上げることができた。理想は勝ち点3だったが、0よりは1の方が良い。
取り組んでいるサッカーは間違っていないし、守備面はある程度整備された。
後は最後のフィニッシュの部分。ここのクオリティーを上げてほしい。
ファンアラーノ、食野亮太郎、小野瀬康介、福田湧矢、ウェリントンシウバといった2列目の選手のクオリティ向上が鍵になる。
次節神戸戦は絶対に勝たないといけない試合。何が何でも勝ち点3を取りたい!
ガンバ大阪 夏場の大事な戦いで勝ち点積み上げることができず。
清水戦を0-2で敗戦。いよいよ残留に向けて追い込まれました。
去年よりも体感的には厳しい状況です。
京都戦のドローと清水戦の敗戦はサポーターとしてのメンタル的に来る敗戦でした。
2018年のアウェー鳥栖戦で負けた時も降格を覚悟しましたが、あの時と同等のメンタルです。
ただ、2018年は渡邊千真、小野瀬康介の補強選手のフイットと今野泰幸の復帰とファン ウイジョがアジア大会から帰ってくればという希望がありました。
ただ、今年は各クラブのレベルが上がったのと点の取れる核が不在というのが最大の不安材料です。
鈴木武蔵、食野亮太郎が試合を決めてくれるかにかかっている。
カウンターが上手くいかない
京都戦、清水戦を観て感じたことは前半はチームの原則でもある後ろから繋ぐサッカーができていたと見ています。
昌子から前線の坂本への縦パスなどはとても効果的でした。焦らず相手の陣形が揃っている時は後ろに戻してということもできていたので問題はなかったかと見ていました。
各選手がいるべき位置にいる時は、ボールも回り人を追い越しサイドからもチャンスを作ることができていました。
前半20分くらいまでの内容は良かったです。
それ以降は、カウンターチャンスになっても坂本が孤立しシャドー、セントラルの選手がゴール前に入る動きがあれば決定機は作れたと見ました。
奥野、ダワン、食野、石毛はスプリント能力に長けたタイプではないので、齋藤未月と山見大登の不在が痛かったです。
ファンアラーノを補強したので、アラーノと末月起用で解決できる問題かなと見ています。
不用意にロングパスを蹴らない
前半の元気なうちに得点が取れなかったのもあり、繋ぐサッカーができなくなりました。
原因は憶測でしかわからないですが、シンプルに疲労で正しい状況判断できない、清水は同サイド圧縮を守備時に行っていたので昌子がボールを持つと黒川がフリーになることが多かったです。
そのため昌子から黒川へのロングパス通りましたが、黒川が孤立して個の力で突破するしかない状況になりました。
そこで突破できる黒川は流石でしたが、清水はクロスへの陣形も揃っているのでサイドからの攻撃は無力化しました。
清水の狙い通りにガンバ側がまんまとハマってしまいました。
結果的に黒川の上がったスペースを突かれての失点。
清水側のプラン通りの得点だったのでは?と見ました。
後、気になったのは東口からのロングキックが多く殆ど清水ボールになっていたことです。
繋げれない状況でロングキック選択するのは、仕方ないですが奥野が要求していて比較的余裕がある時もロングキックを選択していたのは少し残念でした。
前線にパトリックいるのならその選択でも問題ないと思いますが、小野瀬や坂本が競る姿は流石に厳しいと見て感じました。
東口だけの責任ではなく、昌子、三浦、藤春などのDFラインがパスコースを作るのと強く要求することも大事です。
一番強く要求していたのが、奥野耕平でした。
このまま攻撃的にアグレッシブに行くのと、チームの原則として後ろから繋ぐサッカーをするのであれば怪我から復帰した一森純を起用も選択肢としてあります。
ガンバが勝っていた試合は一森、福岡などボール保持する勇気のある選手がピッチにいたので勇気のある選手の起用を今後は観たいです。
最後に
今いる戦力でチームとして勝てる可能性を探っての敗戦だったのが悲しいです。
チアゴサンタナに仕事をほぼさせなかった三浦弦太のパフォーマンスは見事でした、奥野耕平も前半戦に比べ強度も増しミスを恐れないプレーも増えてきました。
ストロングポイントのセカンドボール回収も光っていました。
選手個々のスキルは昨年に比べ上がっているのは、良い事ですが如何せん結果に繋がっていないのが難しいです。
戦い方として今のプレスプレスを嵌めて戦い方を継続するのか、4-4-2にして堅守速攻にするにしてもゴール前でのクオリティを高めるしか残留への道はないと見ています。
京都戦、清水戦で勝ち点6はマストで積み上げたかったですが、現実は勝ち点1しか積み上げることしかできませんでした。
現実として辛いですが、今まで積み上げたものを無駄にしない戦い方をして残留を勝ち取ってほしいです。