ドラフト会議お疲れ様でした。
今年も1巡目の入札で波乱ありましたが、阪神はプラン通りの指名ができたのでは?と思います。
今後どのような選手、役割を担ってほしいかという視点で書いていきたいと思います。
昨年の記事はこちらからご覧下さい。
振り返りとしても見て下さい。
1位 森木大智(モリキ・ダイチ)
写真:ベースボールキング
経歴:高知高
年齢:18歳
投打:右投右打
高校BIG3(小園、風間、森木)の一角。正直最初の入札で指名されると思ってたので、ハズレ1位で単独指名できたのは驚きました。
高卒の若手投手は西純矢、及川と育ってきているので将来のエース候補として期待しての指名。
1年目はファームでじっくり育成。2年目辺りで一軍デビューが理想。
2位 鈴木勇斗(スズキ・ユウト)
写真:sportiva
最速152キロの速球派左腕。先発リリーフ両方でも活躍できるポテンシャルを持つ投手。
阪神は左腕先発が伊藤将司が孤軍奮闘。終盤戦に髙橋遥人が復帰したものの、髙橋とチェンの離脱が響き左腕の先発事情が厳しい状態だったので、鈴木を2巡目で指名したと思われる。
プロでは先発からスタートし、先発かリリーフの適性を見極めたい。
及川雅貴の先発転向を見越しての指名の可能性もある。
3位 桐敷拓馬(キリシキ・タクマ)
写真:日刊スポーツ
経歴:本庄東高→新潟医療福祉大
年齢:22歳
投打:左投左打
150キロの直球、スライダー・カーブ・フォーク・チェンジアップ・ツーシームの5種類の変化球も大きな武器の投手。
三振の取れる先発左腕としての活躍に期待しての指名と思われる。
髙橋遥人、伊藤将司、鈴木勇斗、及川雅貴と違ったタイプの左腕を揃えたいというチームの意向が伺える指名だった。
※桐敷投手の詳しい説明はこちらの記事を参考にしてください。
4位 前川右京(マエガワ・ウキョウ)
写真:日刊スポーツ
経歴:智辯学園高
年齢:18歳
投打:左投左打
今年の夏甲子園で活躍したスラッガー。今までは、スラッガーを避ける傾向にあったが
近年は積極的に指名をしている。
一昨年の井上広大、昨年の佐藤輝明に続くスラッガー枠。
ライト井上、レフト前川といった構図も夢がある。井上と競って未来のクリーンアップ候補として期待。
1,2年目はじっくりファームで育成して3年目あたりに一軍を経験できるような成長曲線を描いてほしい。
5位 岡留英貴(オカドメ・ヒデタカ)
写真:琉球新報
右の速球派サイドスロー。大学ではリリーフとして活躍。
右のリリーフでサイドスローの投手は守屋しかいないので、他のリリーフ投手との区別化を狙った指名or青柳のような変則右腕として先発としての台頭も期待しての指名の可能性もあり得るが、即戦力のリリーフ候補として活躍に期待したい。
安心安定の亜細亜大ブランドなのも良い。
6位 豊田寛(トヨダ・ヒロシ
写真:日刊スポーツ
経歴:東海大相模高→国際武道大→日立製作所
年齢:24歳
投打:右投右打
高校時代に甲子園で活躍したスラッガー。優勝チームの4番バッター。
大学時代に指名の噂があった選手で2年越しの指名となる。
矢野監督が言うように陽川、小野寺の競争相手で右の外野手を活性化したいという狙いが見える指名だった。
一年目は二軍のレギュラーとして活躍し、陽川、小野寺を刺激する活躍に期待。
7位 中川勇斗(ナカガワ・ハヤト)
写真:sportiva
経歴:京都国際高
年齢:17歳
投打:右投右打
今年の甲子園で活躍した捕手。フレーミング、肩、リーダーシップを兼ね備える選手。
ファームの捕手は榮枝をメインにして、藤田と中川で次世代の正捕手としてじっくり育成したい。
一年目はプロで戦える体力をつけていきたい。
梅野、坂本など見本になる捕手がいるので盗めるものは積極的に技術を習得してほしい。
特に坂本のフレーミング能力は中川にとっても良い見本になるだろう。
育成1位 伊藤稜(イトウ・リョウ)
写真:ベースボールキング
最速150キロの変則左腕。素材型の投手なのでじっくり育成をして将来的には中継ぎ投手として活路を見出していきたい。
去年育成枠で指名された変則左腕の岩田将司との争いになる。
最後に
今年の阪神はエース候補、左腕投手、将来のスラッガー候補とチームに足りないピースを確実に指名した。
とても良い指名。去年に続き100点に近い指名。納得の指名ですね。
超変革を掲げた2016年以降ほんとに阪神のドラフトが上手くなりました。
良い選手を取るのは勿論だが、球団としてのビジョンが見える指名は素晴らしいです。
矢野さんになってからは、2018年 センターラインが課題→近本、小幡、木浪を指名。
2019年 将来を担える投手、野手が不足→西純矢、井上、及川を指名。
2020年 未来の4番候補、即戦力左腕が不足、将来の抑えが不足→佐藤輝明、伊藤将司、佐藤蓮を指名。
今年は、将来のエース候補、左腕投手が不足していたので、森木、鈴木、桐敷の上位指名は球団の意図が凄く伝わる指名だった。
上位で絶対に押さえておきたいポイントを押さえた後は、下位では取りたい選手を取るという非常にバランスの良い指名で好印象。
森木、前川、中川はじっくり育成、鈴木、桐敷、岡留、豊田は一年目から一軍に食い込んでくれるような活躍に期待したい。
ヤス