夏の高校野球は、全国的な強豪校だけでなく、勢いのあるチームや将来が楽しみな選手に注目すると、より面白く見られます。
今回は、沖縄県と九州地区の注目校・注目選手を紹介します。
沖縄|知念高校、強豪撃破で一気に注目度アップ
沖縄の注目校は知念高校です。
秋の沖縄大会ではベスト8入り。県内では中堅クラスの実力校として存在感を示してきました。
そんな知念高校が今夏、強豪・興南高校を破る大金星を挙げました。沖縄高校野球を見ている人にとって、興南に勝つというのは大きなインパクトがあります。
沖縄といえば沖縄尚学や興南といった全国区の強豪校が注目されがちですが、知念高校のようなチームが勢いに乗ると、夏の大会は一気に面白くなります。
この勝利をきっかけに、どこまで勝ち上がれるか注目です。
注目選手 末吉良丞 沖縄尚学 3年 投手 左投げ左打ち

出典:中日新聞
注目選手は、沖縄尚学の末吉良丞投手です。
下級生の頃から甲子園で活躍してきた選手で、今秋のドラフトでも上位候補として注目される逸材です。
春以降は怪我の影響もあり、主にDHとして野手で出場しています。最後の夏は、まず打者としてどれだけチームに貢献できるかがポイントになります。
もちろん、投手として復帰できれば沖縄尚学にとって大きな戦力です。
高校最後の夏、末吉良丞選手がどんな姿を見せてくれるのか注目です。
鹿児島|鹿屋中央、打倒・神村学園の一番手
鹿児島の注目校は鹿屋中央です。
春の県大会を制し、今夏は神村学園の4連覇を止める一番手として期待されています。
チームの強みは投手力です。最速148キロの右腕・井上央也投手、鹿児島県選抜でもエース格を担った渡邊泰成投手の二枚看板は大きな魅力です。
総合力の高さを生かして、王者・神村学園を止められるか。鹿児島大会の大きな見どころです。
注目選手 梶山侑孜 神村学園 3年 外野手 右投げ右打ち

出典:スポニチ
注目選手は、神村学園の梶山侑孜外野手です。
2年生から4番を務める主砲で、広角に長打を打てる打力が魅力です。さらに注目したいのが外野守備。打球へのチャージと強肩はプロを思わせるものがあります。
打つだけでなく、守備でも魅せられる選手です。
宮崎|小林西、33年ぶりの甲子園へ
宮崎の注目校は小林西です。
1993年以来、33年ぶりの甲子園を狙うチームです。秋は県大会優勝、春は3位と安定した成績を残しており、今夏も楽しみな存在です。
注目は、2年生の児玉哩臥選手。投手と捕手の二刀流で、投げては140キロ超、打っては木製バットで長打を連発するスケールの大きい選手です。
2年生が多くスタメンに並ぶチームでもあり、今年だけでなく来年も楽しみなチームです。
注目選手 田中皐晴 日南学園 3年 投手・外野手 右投げ左打ち

出典:バーチャル高校野球
注目選手は、日南学園の田中皐晴選手です。
リストの使い方がうまく、打撃センスを感じる選手です。外野守備、特にライトからの送球にも注目です。
投手としても140キロ超を投げる投打の柱。憧れの近藤健介選手のように、打撃でチームを引っ張れる素質を持っています。
大分|大分上野丘、進学校が目指す68年ぶりの夏
大分の注目校は大分上野丘です。
春に77年ぶりの県大会優勝を果たした県内トップクラスの進学校です。練習時間に制限がある中で、ポジション別練習などを取り入れ、効率よくチームを強化してきました。
中心は左腕の倉光俊輔投手、主将で遊撃手の須藤雅仁選手です。
文武両道のチームが、68年ぶりの夏の甲子園を目指します。
注目選手 川口琥太郎 明豊 2年 遊撃手 右投げ左打ち

出典:西スポWEB
注目選手は、2年生遊撃手の川口琥太郎選手です。
1年生春の九州大会で代打満塁本塁打を放ち、鮮烈なデビューを飾りました。甲子園でも打率.538と大活躍。
打撃職人になれる可能性を秘めた選手で、昨夏からどれだけ成長した姿を見せるか注目です。
熊本|ルーテル学院、悲願の初甲子園へ
熊本の注目校はルーテル学院です。
今年こそ悲願の初甲子園を狙います。秋は県大会ベスト8、春はベスト4と、地力は十分にあります。
投手陣には、140キロ台中盤を投げる2年生の梶川敦星投手、投打の中心格である米田淳之介選手などがそろいます。
投手陣の安定感に打撃陣がかみ合えば、初の甲子園も現実味を帯びてきます。
注目選手 福島陽奈汰 東海大熊本星翔 3年 遊撃手 右投げ右打ち

出典:西スポWEB
注目選手は、東海大熊本星翔の福島陽奈汰遊撃手です。
昨年の甲子園で2年生ながら中心選手として活躍し、U-18日本代表候補にも選ばれた実力者です。
打撃の確実性は非常に高く、今夏の活躍次第ではドラフト上位も狙える存在です。
長崎|九州文化学園、悲願の甲子園初出場なるか
長崎の注目校は九州文化学園です。
昨夏は準優勝、秋はベスト4、今春も準優勝と安定した強さを見せています。
監督は、現役時代に巨人、近鉄でプレーし、コーチとしても巨人、阪神で長く指導した香田勲男監督。経験豊富な指導者の存在も大きな強みです。
投打の柱として期待されるのは、大型選手の大曲拓実選手、荒木翔斗投手です。
投打がかみ合えば、悲願の甲子園初出場が見えてきます。
注目選手 山中皓聖 海星 3年 投手 右投げ右打ち
注目選手は、海星の山中皓聖投手です。
サイドスローから140キロ台中盤のストレートを投げ込み、曲がりの大きなスライダーも武器にしています。
リリーフで出てくると攻略が難しいタイプで、数年後が楽しみな投手です。
佐賀|早稲田佐賀、2017年以来の甲子園へ
佐賀の注目校は早稲田佐賀です。
2017年の甲子園初出場以来となる優勝を狙います。春の県大会ではベスト4に入り、龍谷、有田工業に勝つなど実力をつけてきました。
エースは140キロ超を投げる西田充希投手。打撃では春季大会で2試合連続本塁打を放った2年生の山崎絢伸選手、攻守のキーマンとなる2年生の村田海翔選手にも注目です。
3年生と下級生がうまく融合すれば、甲子園が見えてきます。
注目選手 川崎澪 佐賀北 3年 投手 右投げ左打ち
![出征した「おっちゃん」はプロ野球選手 甲子園球児が受け継いだ幸せ - 高校野球 [佐賀県]:朝日新聞](https://www.asahicom.jp/imgopt/img/cf60ecfc57/hd640/AS20250808001852.jpg)
出典:朝日新聞
注目選手は、佐賀北の川崎澪投手です。
昨夏の甲子園を経験し、冬を越えて急成長した投手です。速球とチェンジアップが武器で、特に消えるようなチェンジアップは簡単には攻略できません。
手足が長く、クセの少ないフォームも魅力で、プロ好みの投手と言えます。
福岡|希望が丘、旋風を巻き起こせるか
福岡の注目校は希望が丘です。
卓球の早田ひな選手の母校としても知られる学校ですが、野球部も着実に力をつけています。春の大会では3位と躍進し、今夏の台風の目になる可能性があります。
注目は、巨人・戸郷翔征投手を彷彿とさせる変則フォームの渡邊佑大投手です。
独特のフォームから投げ込むボールは、初見の打者にとって対応が難しく、希望が丘が福岡大会で旋風を巻き起こすためのキーマンになりそうです。
注目選手 深町光生 東築 3年 投手・遊撃手 右投げ右打ち

出典:西スポWEB
注目選手は、東築の深町光生選手です。
中学時代は横浜高校の織田翔希投手としのぎを削ったライバル。高校進学後は投手・遊撃手の二刀流として、福岡県屈指の存在へと成長しました。
野手としてはスピード、長打力、対応力の高さが魅力です。投手としても最速147キロのストレートを投げ込むなど、投打ともに高い能力を持っています。
高校最後の夏。
中学時代のライバル・織田翔希投手と同じ甲子園というステージに立てるのか。
深町光生選手のラストサマーにも注目です。
まとめ
沖縄・九州地区は、全国区の強豪校だけでなく、勢いのあるチームや悲願の甲子園を目指す学校が多くそろっています。
知念高校は強豪・興南撃破の勢いに乗れるのか。
鹿屋中央は神村学園の連覇を止められるのか。
小林西、大分上野丘、ルーテル学院、九州文化学園、早稲田佐賀、希望が丘は、それぞれの目標に届くのか。
そして、末吉良丞選手、梶山侑孜選手、福島陽奈汰選手、深町光生選手ら注目選手が、最後の夏でどんなプレーを見せてくれるのか。
今年の沖縄・九州地区は、チームの物語も選手の個性も濃い大会になりそうです。












