広げる世界

=1分だけ好きを語らせてください=

MENU

阪神タイガース 2022 前半戦振り返り

久しぶりの更新になります。

今回はプロ野球阪神タイガースに関する記事になります。

 

昨年ヤクルトと差のない2位で今年は、矢野監督最終年で矢野政権の集大成という位置づけで優勝争いが期待されていた。

 

まさかの開幕ダッシュ失敗

開幕戦で逆転負けをした影響もあり、開幕3週間ほどで3勝19敗の借金16という窮地にたたされた。

Aクラス入りも怪しくなるレベルでチームが噛み合わなかった。

エース青柳晃洋の不在や2年間抑えを務めたスアレスの移籍が非常に大きかった。

中継ぎが課題と言われていて、昨年もスアレス、岩崎優の2人に依存する形で一から中継ぎ陣を構築しないといけない状況だった。

抑え候補のケラーが調整不足もあり、開幕早々2軍落ち。

台所事情が厳しい状況だったがチャンスを掴みとったのは湯浅京己。

オープン戦で投げてるボールが他の投手より別格で、きっかけさえ掴めば勝ちパターンの中継ぎ陣に食い込めるポテンシャルはオープン戦で見せていたが、ここまで活躍するのは嬉しい誤算だった。

開幕当初の暗い雰囲気の中で湯浅の台頭は間違いなく希望の光だった。

 

湯浅の他にチャンスを掴みとったのは、浜地真澄と加治屋蓮と渡邊雄大

2人とも敗戦処理からのスタートで特に加治屋はコロナの特例で一軍に昇格し、チャンスを掴みとった。いつ来るかわからないチャンスを掴み取るには日頃の準備が大切だなと実感した。

浜地も今まではファームレベルでは別格も一軍では球威が足りないという印象だったが、今年は球威も上がり一軍での成功経験も積み自信を深めた。

渡邊は昨年ソフトバンク戦力外も育成選手ながらファームでは左打者キラーとして活躍していた選手。阪神に移籍し支配下を掴み取り、ワンポイントリリーフとしての地位を築いた。

春先の苦しみの中で湯浅、浜地、加治屋、渡邊の台頭が長期的に見ると非常に大きかった。

目先に囚われない阪神の投手運営は褒めたい。

 

写真:Kyodo News

 

エースの復帰

コロナの影響で開幕2軍スタートになった青柳晃洋が4月中旬に一軍に合流。

エース青柳の復帰以降チームは息を吹き返してきた。青柳自身も開幕出遅れながら前半戦11勝と圧巻の投球を見せた。

青柳はヒーローインタビューで度々「誰も諦めていない」「優勝を目指してプレーしている」と言いつづけてきた。

言葉だけでなく投球でチームを引っ張りチームを蘇ることに成功した立役者。

前半戦のMVPは青柳だと全員答えると思う。それくらい青柳の貢献は大きかった。

これがエースなんだなと実感した。

 

写真:週刊ベースボール

 

マルテ離脱、近本3番

昨年の打撃陣の中心格のマルテの不調と離脱が誤算だった。出塁率長打率が高いマルテはチームの3番打者として期待していた。

1番に計算できる近本光司を活かすのと、4番佐藤輝明の負担を軽減するにあたってマルテ3番の出来はキーになると思っていたので開幕早々に離脱したのは痛かった。

離脱後は大山悠輔、佐藤輝明、糸井嘉男などを3番に添えたがハマらなかった。

大山3番はハマりそうになったが膝の怪我の影響もあり、大山自身の調子も良くなかったのが痛かった。

交流戦に入り指揮官は決断をした。1番を務めていた近本を3番、1番打者に島田海吏を抜擢。

この采配が当たり交流戦で勢いづいた。

近本自身3番を打てるポテンシャルは兼ね備えており、打者を返す打撃もできる選手なのでいつかは3番に入るだろうと思っていた。

 

写真:阪神タイガース

バイプレーヤーの存在

 

島田の台頭で近本3番が実現した。島田もコロナで出遅れ開幕2軍スタート。

コロナがなければ開幕スタメンもあり得たくらい順調にキャンプ、オープン戦を過ごしていた。

島田、中野、近本、佐藤、大山と打順が固定化と役割が明確化したこともチーム浮上の大きな要因になっている。

6月の島田の活躍はチームに勢いをもたらした。それと近本が3番に入り、大山5番に添えれるようになり大山自身の役割が明確になったタイミングと膝に負担を考慮した一塁起用で6月の活躍に繋がった。

 

交流戦後は島田の調子が落ちたのと、対策が進んだ影響があり1番中野、2番島田に打順を変更。思い切った打撃が売りのイケイケタイプの中野の性格を考えると1番の方が向いてるなと7月の戦いで感じた。

この打順変更も当たった。島田は一軍で100打席以上立ったことのなく今季は200打席近く打席に立っているのもあり、今は新たな壁にあたっている状況。

この壁を乗り越えるか、乗り越えれないかで今後の選手としてのキャリアが大きく変わる。

野手陣でチャンスを掴んだのは移籍2年目の山本泰寛。

開幕当初は、守備固めとして起用されていたもののスタメンで出た試合で複数安打を重ねる活躍を見せ信頼を高めたのと、意外性のある打撃で決勝打を放つ活躍を見せたのと守備の安定感を買われてセカンドのファーストチョイスになりつつある。

対戦投手との相性を考慮するなどして、起用法を限定して使うと後半戦もいぶし銀の活躍をしてくれると期待している。

野手陣では山本、島田といった脇役を務める選手の活躍がチーム浮上に大きく貢献した。

 

写真:日刊スポーツ

 

写真:日刊スポーツ

最後に

借金ゼロになったものの課題はまだ多く特に打撃はウィークポイントでもあるので新戦力のロドリゲスの活躍、佐藤輝明の覚醒に期待していきたい。

投手陣は才木浩人、藤浪晋太郎小川一平、村上頌樹、桐敷拓馬の台頭に期待したい。

才木は中10日で使えば充分戦力になるのは証明済みなので後半戦期待したい投手。

藤浪は本来は一軍に居ないといけない投手なので先発、リリーフどちらでも良いので一軍に居続けれるようなパフォーマンスを発揮してほしい。

 

矢野政権の集大成の戦いに後半戦も注目していきたい。